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私が宝石商になったわけ

「90歳になってもかっこよく働いていたい!」

「仕事で世界中を飛びまわれる人生をおくっていたい」

そんな夢を抱いていた私は、
大学を卒業後、3年間のシステムエンジニアの仕事を経て、
ロサンゼルスの米国宝石学会(GIA: Gemological Institute Of America)へ留学しました。

GIAは、宝石業界では誰もが知っている、いわば業界への登竜門なので、世界中からいろんな人が来ていました。

アフリカで鉱山を経営するファミリーの女性、
世界中でサファイアの取引きを手がけるスリランカの男性、
台湾の大富豪の男性、
アメリカの大きなジュエリーメーカーの2世……

日本にいても出会えないような人たちと共に宝石の鑑定や彫金を学び、
連日ジュエリー談義に花を咲かせました。

一番仲良しだったのは、同じコンドミニアムに暮らしていたニューヨーク出身の年上の女性。

ジュエリーメーカーの名店「ティファニー」に25年勤務していた彼女は、
ゴールドの台に2キャラットのダイヤモンドがついた指輪をいつも身につけていて、

「ジュエリーをつけていないと裸でいるみたいなの」
と話してくれました。

「なんてかっこいいんだろう!」

当時はまだ私も20代でしたし、まわりにかっこよくジュエリーを着けこなしている人もいなかったので、とても憧れました

ひょんなことから、ビバリーヒルズの宝飾店でアルバイトをすることになり、仕入れの仕方や販売の様子を学びました。

アメリカで、同級生からの影響やアルバイト先のオーナーの影響で、帰国するときには、「私も小売りをしたい!日本でもかっこよくジュエリーを着けこなせる人を増やしたい!」と決めていました。

 

そして、1997年に帰国。

1年間を卸の会社で働いた後、29歳の時に小売業として独立しました。

それから20年が経ち、留学時代に憧れていたニューヨーク出身の女性と同じくらいの年齢になりました。

私自身もお気に入りのジュエリーを着け、素敵なお客様に囲まれ、ジュエリーのある暮らしを心から楽しんでいます。

 

私のこだわり

ジュエリーはその人の価値観を集約して表現するもの。
1つのジュエリーをご提案するには、その方のライフスタイルを理解することが不可欠になります。

好きな色、食べ物、レストラン、旅先、ファッション、笑顔になる瞬間、働き方、一日の過ごし方、お悩み、夢……

「今のお客様にとってどんなジュエリーが最適か」を見極める力が、宝石商としての力量が問われるところです。