「最近、指や手首が痛むけど…これって手の使いすぎ?」そう思って湿布やサポーターで乗り切っている方、多いのではないでしょうか。
確かに、腱鞘炎は繰り返し動作による負担が引き金になります。でも実は、それだけが原因じゃないんです。
腱鞘炎の背景には、体全体の使い方や日常の姿勢、習慣が大きく関わっています。
姿勢のクセが見えない負担を生む
たとえば、こんな姿勢に心当たりありませんか?
・パソコン作業中、猫背になっている

40代猫背の女性・腱鞘炎になりやすい
・肘を浮かせてタイピングやマウス操作をしている
・スマホを見るとき、首が前に出ている
こうした崩れた姿勢は、手や指とは一見関係なさそうに見えて、実は大あり。肩や背中の筋肉がうまく使えず、結果として指先に負担が集中してしまうんです。
姿勢の悪さは、血流や神経の流れにも影響を与え、回復を遅らせる原因にも。
習慣の見直しが、腱鞘炎を防ぐカギになる
腱鞘炎になりやすい人には、いくつかの共通する生活習慣があります。
・長時間同じ姿勢で作業し続ける
・ストレッチや運動の時間が少ない
・睡眠中も腕を丸めた姿勢でいる(血流が悪化)
・朝から晩まで、常にスマホやPCで手を酷使
これらをすべて一気に変える必要はありません。でも、ちょっとした工夫を積み重ねることで、手の痛みはずいぶんラクになります。
いますぐ始めたい、姿勢と習慣の見直しステップ
①椅子とデスクの高さを調整しよう
肘が90度以上開く高さに設定。肩に力が入りにくくなります。
②1時間に一度は立ち上がって肩回し
肩甲骨を動かすことで血流が促進され、指先もラクに。
③作業の合間に手じゃなく肩をほぐす
手のマッサージもいいけれど、肩〜背中のケアが痛みを根本から軽減します。
④寝る前5分の姿勢リセット習慣
壁に背をつけて立ち、頭・肩・腰・かかとをつけた姿勢で1分キープ。体の軸が整います。
手の痛みは、「体全体のSOS」かもしれない
腱鞘炎は単なる「手の使いすぎ」ではなく、体のバランスが崩れたサインでもあります。
日々の姿勢や習慣に少し目を向けることで、手にかかる負担を減らすことができます。
あなたの手がもっと自由に、ラクに使えるように。まずは姿勢と習慣の見直しから始めてみませんか?
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