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パニック障害を改善したい方にお伝えしたいこと
ついつい仕事をがんばってしまう女性たちは、まじめすぎるがゆえにパニック障害になってしまうことがあります。
ゆらトレに体験レッスンにいらっしゃる方や、実際にゆらトレに通っていただいている方の周りの話を伺う中で、感覚的にですが、パニック障害やそれに近い症状でどうしたらいいのかわからない状態になっている方が多くいらっしゃるのでは??と感じています。
実際にパニック障害をゆらトレで克服された方(文章中ではNさん)がどのように改善していったのか?を振り返り、パニック障害でお困りの方の助けになればと6つのSTEPに分けて記録に残しておきたいと思います。
STEP1 まずは、便秘の改善から
ご入会当時のNさんは、長くお勤めされていた会社を休職中で、ご自身のお体にじっくりと向き合うのに十分な時間がありました。
そこで、まずは便秘の改善に取り組んでいただきました。
便意をもよおすのは、神経がリラックスモードの時です。
いつも神経が高ぶっていると、便意も感じにくいのですが、緊張しがちな方にリラックスしましょうということほど
難しいことはないので、腸内環境を徹底的に変えることで便意を感じやすくしていきました。
赤ちゃんの頃から便秘体質だったというNさんでしたが、お料理もこまめにされるとのことで、以下のことを徹底いただきました。
1.水を2リットル以上飲む(寒く感じたらお白湯)
2.コーヒーは興奮作用があるので、飲むなら寝る前は避け、できればカフェインレスのものを。
3.白砂糖は家に置かない
4.よく噛んで食べる
5.食物繊維の多いものを取り入れる
6.どんなに出なくても薬を飲まない
7.牛乳、ヨーグルトを一旦やめる
8.食欲ないときは無理して食べなくてよい(時間通りに食べようとしないこと)
9.乳酸菌のサプリメントをのむ
10.小麦製品(パンやお菓子)は極力たべない
11.服用していた効果のないサプリはやめる
これらのことを続けていった結果、半年もたたないうちに気持ちよく便通がつくようになりました。
毎回のレッスンで、どれだけ立派なお通じだったか(笑)を聞くのも楽しみで、ときに「今日は大蛇でした 笑」という報告も聞けるほどになりました。
パニック障害であってもなくても、便通がスムーズになると、気持ちも晴れますよね。
まずは「なんだか今日は気分がいい!」という感覚を味わうことに成功しました。
STEP2 からだの動きを総点検する
便秘対策はご自宅でやっていただくこととして、月に3回のレッスンでは、からだの動きの総点検をしました。
人のからだは、どこかの部分が動かしにくいと、どこか他の部分でその役割を補おうとします。
ほとんどの場合、補う役割の個所は、本来その仕事をするべき箇所ではないので、負担となりストレスを感じます。
(会社の組織によく例えるのですが、経理の方に営業をしてもらう感じです。)
Nさんの場合は、お仕事が忙しく運動習慣が全くなかったので筋肉量も少なく、また、長時間の座ったままパソコンや書類を見る姿勢で背中から首にかけて柔軟性が少なくなっていました。
肩甲骨の動きも鈍く、肩回りもガチガチ。
『頚椎症を何とかしたいんです、、、』とご入会の時に相談くださいましたが、根本的な問題は
首にあるのではなくて、首に過剰に負担をかけている状態を説明し、
・ 足指を使えるようにして
・ 足首をやわらかくして
・ 骨盤のねじれを修正して
・ 肩甲骨をうごきやすくして
・ 背中を伸ばし、ひねりやすくして
・ 股関節を動かしやすくして
最後に首と頭蓋骨の動きやすさを取り戻しました。
動けなかった部分を動かすようにするには、多少の痛みを伴い、ときに思うように動かせなくて
嫌になってしまうこともあります。
体内で消化吸収できないものは、動きにくい箇所に溜まってしまうので、そこが動き始めると
蕁麻疹やだるさといった好転反応が出ることもあります。
実際、Nさんも指の間に蕁麻疹ができたり、幾度となくだるさを体感されました。
時に後戻りをしているような感覚もあったかと思いますが、それでも少しずつ体全体に柔軟性がもどり、
1年が過ぎるころには、「手術だけは絶対に避けたいです。」と言われていた頚椎症も楽になっていかれました。
『自分のからだは自分で改善していけるのかもしれない』
ご入会当時はにわかに信じられなかった『自分で自分のからだを何とかする』という自信がついてこられたご様子でした。
STEP3 生活習慣を見直す
生活の些細な習慣を何十年と続けるうちに、よくない状況になっていることがあります。
Nさんの生活の様子を伺いながら、下記のことを見直していただきました。
1.ベットのマットの硬さ(ゆるみすぎてないか?)
2.カーテンは遮光性か?
3.椅子と机の高さはあっているか?
4.生理用品はケミカルなものをつかっていないか?
5.調味料は純粋なものをつかっているか?
6.お風呂の塩素対策はしているか?
7.石鹸やシャンプー、洗剤類は地球環境に安全なものか?
8.水は良質なものか?
こういう自然派思考みたいなのもやりすぎて、考えすぎるもの良くないので、できるものから、抵抗のないものから少しずつ見直して、判断基準は正しさではなく【心地よさ】を重視していただきました。
どれをどれだけ取り入れいていらっしゃるか?は問い詰めたりしていませんが(笑)、何か不調がでてきたときのチェックポイントとして、私たちの共通言語となっています。
STEP4 薬を手放す
頼ってきた薬を手放すのは専門的な知識も必要ですし、『これを飲んだら寝られる。動悸が収まる。』と自分に言いきかせてきた歴史が長ければ長いほど、手放すのは怖くなります。
・ 薬では根本的な改善につながらないこと
・ Nさんの腸内環境やからだの動きがよくなってきたこと
・ ご自身で何とかできるのかもしれないという自信が出てきたこと
これらのタイミングで、ドクターとの連携を取りながら薬を減らしていきました。
最初は睡眠導入剤を半錠ずつ減らしていきました。
最初はリズムがつかめなくて、朝まで寝られないこともありましたが、幸いにも休職中だったので、
『眠たくなれば、がんばらなくても寝られる。』と何度も話しあって、寝られないときは本を読んだり、ゆらトレをしてもらって過ごしていただきました。
長すぎる夜を何度も経験され、辛く不安に感じることもあったかと思いますが、それでも1年たつ頃には
睡眠導入剤なしで寝られるようになられました。
次に抗うつ剤の減薬に取り組みました。
ここは慎重にドクターの診断も受けながら、少しずつ手放していき、ゆらトレを始めて3年たつ頃には
睡眠導入剤、抗うつ剤、風邪薬、花粉症の薬などすべての薬を手放されました。
もう、あっぱれとしか言いようがありませんでした。
この薬を手放す大変さはまた別の機会にNさんにじっくりをお話を伺いたいと思います。
STEP5 筋肉トレーニングと呼吸トレーニングを始める
あくまでも私が日々のトレーニングで感じていることなのですが、薬を服用していると、
・ 内臓がかたくなる
・ 血流が悪くなり、冷える
・ 筋肉がつきにくい
傾向にあります。
Nさんの場合も、薬を飲んでいる間は、どんなに筋トレをしても反応が少なく、どこに効いているのか?がまったくピンとこないご様子で、筋肉痛もおきませんでした。
『筋トレは薬をやめてからにしましょう!』と話し合っていたので、やめたタイミングで筋トレを本格的に始めました。
最初は一体、何をやっているのか?よくわからないご様子でしたが、徐々に慣れてきて、動かしてほしい場所が的確に動かせるようになられました。
ここまでくると、体を動かすことがどんどん楽しく、ラクになってきます。
柔軟性を取り戻したからだはさらに力強く、疲れにくくなります。
もう一つ。
Nさんのからだづくりをうんとラクにしたのが、呼吸トレーニングです。
緊張体質な方は呼吸が浅くなりがちです。
緊張しやすい場面や、動悸が起こりそうなときは、すかさず呼吸トレーニングをしていただきました。
そうすると、気持ちが落ち着き、とてもリラックスできるそうで、『呼吸を味方につけられて、本当によかったです!』と言ってくださっています。
STEP6 ファスティングを習慣化する
ゆらトレではご希望の方にファスティングの指導もしています。
ファスティングには
・ 臓器を休める
・ 血液をキレにする
・ 脂肪を減らす
・ 便通がよくなる
・ 緊張モードからリラックスモードに変換する
などの作用がありますが、Nさんの場合は薬を長く飲んでいたので、臓器を休める目的で
ファスティングに取り組まれました。
ファスティングもいろいろとやり方があるのですが、Nさんの取り組みやすい方法でスタートされ、いまではファスティングのベテランさんです。
臓器を休める以外にも、ほっそりとされ、年齢を重ねているのに、数年前よりもスタイル良くなり、見た目年齢もお若いです。
補足 怒りを吐き出す
Nさんに会ったときの最初の印象は、とてもまじめで、あらゆることをそつなくこなされる印象でした。
何度かレッスンでお目にかかり、いろんなことを話していくうち、何かしらの【怒り】を感じる様になりました。
それは、職場への怒り、同僚への怒り、家族への怒り、自分への怒り。
そのエネルギーはとても大きくて、体や心を頑なにしているような気がして、とにかく怒りを外に出してもらうようにしました。
私は、カウンセラーとかカウンセリングの技術はないので、ひたすら聞くだけです。
ですが、ひとしきり怒りを吐き出したあとは、霧が晴れたように穏やかになられました。
人は見える部分【からだ】と見えない部分【心】の両方から成り立っています。
それは、相互に影響しあうものなので、どちらかに不調が出たときは、もう一方のどちらかから
アプローチすることは、とても有効だと確信しています。
現在のNさんはこんなに元気です!
決して無理のないように、小さなことを少しずつ積み重ねて5年がたち、今のNさんはこんなご様子です。
・ 頚椎症による首と肩の辛さ → パソコンを長時間使うと凝った感じになるが、ゆらトレをすれば、次の日に持ち越すことはない
・ 朝まで眠れない日が何日も続く → 記憶がなくなるほど爆睡
・ 赤ちゃんの頃からの便秘 → 毎日すっきり感をともなった快便
・ 筋力なく疲れやすい → 動きすぎて疲れるほど。ぐっすり寝て翌日には回復
・ 毎日何かしらの薬をのむ → 薬とはさようなら
・ 動悸がすると不安になる → 呼吸でかなり落ち着ける状態に。動悸も軽くなる
・ 冷えで顔色わるい → どこからどうみても血色よく、笑顔がまぶしい
・ メリハリのない体型 → 姿勢よく、くびれもでき、50代とは思えない体型
そして、何より【私は大丈夫なんだ!】という自信を持たれています。
この自信こそが、パニック障害を乗り越える大きな原動力となることを、Nさんを通じて学ばせていただきました。
どうか一人でも多くの方がパニック障害の辛さから解放されますように。
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