スマホ、PC、料理に育児。気づけば私たちは、1日中「手」を使い倒しています。
そんな日々の中で、いつのまにか現れる手首や指の痛み。

腱鞘炎で手が痛い女性
「なんか重だるい」「引っかかる感じがある」「手を使わなければ平気だけど、止めた瞬間にズキッと来る」…そんな違和感、あなたにもありませんか?
いま私たちは、腱鞘炎予備軍の時代を生きているのかもしれません。
しかもやっかいなのは、この痛み、放っておいてもなかなか治らないということ。

腱鞘炎がなかなか治らない女性
湿布を貼っても、病院に行っても「レントゲンでは異常なし、様子を見ましょう」で終わってしまう。
そしていつしか、「これって一生付き合うやつ?」という不安だけが残るのです。
腱鞘炎のセルフケアは、痛い場所ではなく原因から
腱鞘炎というと、「手首や指のオーバーワーク」が原因のように思われがち。
でも実は、それは表面の話であって、本当の引き金は体の使い方のクセや筋肉の連動の乱れにあります。
たとえば、スマホを見ているときの自分の姿勢を思い出してみてください。

腕や指も内側にねじれた状態 腱鞘炎予備軍
肩が内側に入り、背中が丸まり、腕や指も内側にねじれた状態で、そのまま何時間も作業をしていると、指を動かす筋肉や腱にじわじわとストレスがたまっていきます。
ここでポイントなのが、指の筋肉の多くは、腕とつながっているということ。
その本体は肘下の「前腕」にあり、そこから細い腱が手首を通って、指へとつながっています。

指と腕のつかれは連動する
だからこそ、腱鞘炎のセルフケアをするときは、指ではなく前腕・手首・肘から整えるのが正解なんです。
3ステップで行う、腱鞘炎のセルフケア
腱鞘炎やばね指のケアをするとき、やみくもに揉んだりストレッチしたりしているかもしれません。
本当に効くセルフケアは、「どこがねじれているか」「どの筋肉が詰まっているか」を理解したうえで行う必要があります。
声を大にして言いたいのは、以下の3ステップです。
STEP1:まずは「耕す」
前腕の筋肉を内側・外側・中央とパートに分け、癒着した筋膜をはがすように丁寧にほぐします。
骨と骨のあいだを開くような意識で、筋肉にスペースを作っていきます。
STEP2:ねじれを「戻す」
次に、指や手首、肘などの関節を逆方向に回し、ねじれを戻します。肩が巻いている人ほど、指先もねじれがち。
とくに親指や中指、手首の関節はねじれやすいので、軽く持って、関節にそった方向へほどいていくのがコツです。
STEP3:「形を定着」させる軽いトレーニング
整った状態を維持するには、軽い癖付けトレーニングが必要です。
たとえば、手のひらを開いたまま、親指を90度以上に広げる動きは、指の腱を滑らかに保ち、腱鞘炎の予防にも効果的です。
地味だけど、効く。だからこそ、続けられる。
このセルフケア、見た目はかなり地味です。
でもやってみるとわかるのが「え?手をほぐしただけなのに、肩が軽い…」「顔がすっきりしてる…?」という驚き。

腱鞘炎のセルフケアで顔もすっきり
実際、ご参加の方からは「翌朝、足が細くなった」「むくみがとれた気がする」なんて声も。
それだけ、全身はつながっていて、結び目がほどけると全体が変わるということなんです。
しかも面白いのは、効果が「やった瞬間に感じられる」こと。
だからこそ、地味だけど続けたくなる。これがセルフケアの醍醐味です。
使ったら、戻す。その習慣が痛まない体をつくる
腱鞘炎やばね指を治すだけじゃなく、「予防」するためにこそ、自分でケアできる知識と技術は武器になります。
大事なのは、「ひどくなる前に、戻す」。

腱鞘炎の予防には知識とやり方が重要
私たちの手は、毎日働いてくれています。
だからこそ、毎日ちょっとだけメンテナンスしてあげることが、一番理にかなってると思うんです。
動画でセルフケアのやり方が学べます
今回ご紹介した腱鞘炎のセルフケアは、アーカイブ動画を配信しています。
気になる方はぜひチェックしてみてください。
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